【編集後記】本人の選択
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ケアマネ試験
一問一答
問題
末期がんの人の痛みには、一般に、肉体的な痛み、心理的な痛み、社会的な痛み、文化的な痛み、霊的な痛みがある。
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答え 正しい
解説
末期がんの人の痛みとして、一般に肉体的な痛み、心理的な痛み、社会的な痛み、文化的な痛み、霊的な痛みがあり、これらは全人的な痛みとして捉えられています。
これらの苦痛を全人的苦痛(トータルペイン)として理解し、ケアすることが求められています。
解説は以上です。
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【編集後記】本人の選択
おはようございます。
朝、起きるたびに、ある利用者様の事を考えます。
今日も無事に目覚めているだろうか。と。
先輩の担当利用者様ですが、
膵臓がん...末期です。
身寄りのない独居。そして生活保護をうけています。
私も、カンファレンスに参加させてもらったり、何度が受診付添いをさせてもらいました。
本人も混乱して先生の言われたことをうまく、受け入れられない事もありましてね。
先月まで本当に元気で散歩にも出られていたのですが、今月に入ってみるみる悪くなっていったのです。
先週の話。
大分、体も弱ってきていて、病院受診日には、
本人の希望として「病院に入院なんかしたら、みんなに会えなくなるし私を運ぼうとしたら、大声で騒ぐからね!!受診もしない!!」
と、家から離れられませんでした。
最後の本人の希望はしっかりとされていました…ね。
1ヶ月前は、末期のガンと言われていても、今は元気だから先の予想がつかなかったのです。最後は入院になるのかな…などとも言ってもいましたね。
担当医も、もしもの事があったら救急で病院へ来てもらって大丈夫ですからね。と話されていました。
しかし
現実、自分の終わりが見えてきたころ…
ちょうど、亡き娘さんの子である、久しく会っていなかったお孫さんが会いにきてくれたのですね。
そのことが、とても嬉しかったようで家にいることで、みんなに会える!入院はしたくない。に気持ちは変化していたのです。
そして、状態もいよいよ悪くなり
このまま入院になるだろうと誰もが思っていたのですが、
「入院はしない!大きい病院の先生ではなく、昔からお世話になっていた先生に最後を託したい。」と強い希望になっていました。
先輩ケアマネも、悩まれていたのですが、
そこには、大きな病院の医師の意見や指示に反するものもあり…。
ついでに行政の意見等‥もね。
葛藤していましたね。
ケアマネジャーとして、この選択で本当によいのか。
ベテランケアマネジャーでも、迷う面があるのです。
社長と毎日のように個室にこもって相談しているようです。
決めた方向で進めるために、揺るぐことのない
強い覚悟。
そんなケアマネージャー
尊敬します。
あさひ