【編集後記】受け入れ方が重要
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問題 要介護認定の認定調査について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 認定調査は、介護保険法に基づき都道府県に委託することができる。
2 新規認定の調査は、市町村の担当職員が⾏う。
3 更新認定の調査は、介護⽀援専⾨員に委託することができる。
4 被保険者が正当な理由なく認定調査に応じない場合には、市町村は申請を却下すること ができる。
5 要介護認定の申請後、認定調査の前に受けた介護サービスは、保険給付の対象にならな い。
(2021-16)
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解答2・3・4
1…誤り 認定調査の委託先は、保険者である市町村が新規認定調査を委託できるのは、市町村事務受託法人のみです。
更新認定認定を委託できるのは、市町村事務受託法人、居宅介護支援事業者、地域包括支援センター、介護保険施設、地域密着型介護老人福祉施設、そして介護支援専門員となっています。都道府県は、新規認定調査、更新認定調査ともに委託先として認められておりません。
2…正しい 新規認定調査は原則、市町村の仕事です。市町村の担当職員が行います。委託先としては市町村事務受託法人が認められています。
3…正しい 更新認定の調査は、更新認定調査は介護支援専門員に委託することができます。
4…正しい 要支援・要介護認定は、認定調査を前提としています。これを拒んだ場合には、手続きを先に進めることができませんので、却下することができます。
5…誤り 要支援・要介護認定の効力は、認定申請日に発生します。実際に認定がおりるのは申請後、一ヶ月ほど経ってからになりますが、申請日に遡って効力が発生する遡及適用という仕組みを介護保険は採用しています。よって、申請日以降に受けた介護サービスは保険給付の対象です。
解説は以上です。
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【編集後記】受け入れ方が重要
ケアマネの仕事として受け入れが、大事な事・・・
★自分の受け入れ
常に自信がなく自分を受け入れることができない人は、そのマイナスの感情を相手に投影するということです。 援助職者が人より劣っていると感じることがあったり、困難な環境のなかで生きてきたりした経験そのものは、むしろ他者理解の際に資源となるものです。
しかし、それはあくまでも、 そのような経験をした自分を受け入れることができるようになって初めて「使える資源」になるのです。
援助者が、 自分自身を受け入れることができなければ、 クライアントに力を与えることは難しいでしょう。
そうでないと、いつのまにか 「人生はそんなものですよ」 「私にはそんなことをする力はないから、この程度で折り合いをつけたらどうですか」 といった暗黙のメッセージ
をクライアントに対して送る結果になりがちです。
援助にマイナスの影響を及ぼします。
どんなに生き生きしているように見える人でも、 常に自信満々でいることはまれです。
★他者の受け入れ
ケアマネジャーは自分とは異なる価値観や生活史をもつ人々と出会う仕事をしています。
そのような仕事において、他者をどのように見ることができるのか、また他者とどのような関係を結ぶことができるのかという「他者の受け入れのしかた」のパターンは、大きな影響を与えます。
例えばある人を見て「今○○ができないような人はだめ」とか、「こんな暮らし方をしている人は力がない」 などと決めつけないためには、広範な生き方を受け入れられることが要求されます。
その方の生活歴や考えがあると言うことを、偏見な目で判断せずに受け入れてあげることですね。
援助者のプロとして、常に心掛けていねければなりません。
あさひ