2024年度ケアマネ試験
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問題48 ソーシャルワークの視点から、支援困難事例に関する記述として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.高齢者の家族が支援内容に対して何度も不満を訴えたため、担当の介護支援専門員が地域包括支援センターへ相談する。
2.独居のクライエントが屋外までごみがあふれている家屋に住んでいるので、直ちに警察へ介入を依頼する。
3.認知症のために判断能力が著しく低下したクライエントに対して、成年後見制度の利用を検討する。
4.セルフ・ネグレクトには、配偶者からの身体的虐待が含まれる。
5.関係する専門職、関係機関、地域住民などがチームを組んでアプローチすることが望ましい。
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答え:1・3・5
解説:
1…適切。
支援困難事例への対応として地域包括支援センターや行政がかかわり、
地域ケア会議によって他機関、多職種で取り組む仕組みが構築されています。
2…適切でない。
直ちに警察への介入を依頼するとは穏やかでないですね。
支援困難事例となった背景や要因を探り専門職、機関、地域住民がチームを組んでアプローチすることが必要です。
3…適切。
成年後見制度は、2000年創設の介護保険制度と同時に施行されました。
認知症や知的障害、精神障害などにより判断能力が不十分であるために意思決定が困難である者の権利擁護するため制度です。
成年後見制度の理念として「本人の保護」、「ノーマライゼーション」、「自己決定の尊重」、「現有能力の活用」があります。
4…適切でない。
セルフネグレクトは「自己放任」、つまり「自分自身による世話の放棄・放任」を指すしますので、配偶者のように他者からの虐待ではありません。
虐待の種類についての問題でしたね。虐待には、5つの種類があります。
<虐待の種類⑤と内容>
①身体的虐待:身体の外傷、または外傷が生じるおそれのある暴行を加えること。
②心理的虐待:暴言や拒否的な対応、見せしめ的な心理的外傷。
③経済的虐待:財産を不当に処分または、不当に財産上の利益を得ること。
④ネグレクト:衰弱に至るような減食、長時間の放置など養護を怠ること。
⑤性的虐待:わいせつな行為をしたり、強要すること。
5…適切。
事例困難事例の対応は、専門職、関係機関、地域住民がチームアプローチで行っていきます。
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【編集後記】
セルフネグレクトの背景には、
その人の人生の物語が隠されています。
行動や環境の変化に早期に気づき、
アプローチをとることが重要です。
セルフネグレクトは「自己責任」ではなく、
社会全体で支えるべき問題と言われています。
例えば
- 持病の管理ができていない
- 疲れた様子が続いている、顔色が悪い
- 怪我や病気を放置している。
小さな変化」に気づく力は、
誰にでも身に付けられるものです。
ただ、高齢者は性格なのか
わかりにくいことがあります。
「小さなサイン」を失わないこと。
その人を隠されていることを
認めてあげる
それが
第一歩になるのです。
あさひ
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