あさひのケアマネ ブログ

ケアマネ試験合格の道へ

ケアマネ試験:施設介護支援【「帰りたい家」と「安心してほしい場所」】

ケアマネ試験問題 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

問題  指定介護老人福祉施設における施設サービス計画の作成について正しいものはどれか。3つ選べ。

 

1 アセスメントは、入所者及びその家族に面接して行う必要がある。

2 原案の内容については、入所者の同意は必要がない。

3 他の担当者と連携体制がとれている場合には、モニタリングのための利用者との定期的な面接は必要がない。

4 地域住民による自発的な活動によるサービスの利用を含めるよう努めなければならない。

5 作成した計画は、入所者に交付しなければならない。

2019年 問題18

答え1・4・5

解説

施設サービスは、施設サービス計画に基づいて提供されます。

その計画は、計画担当介護支援専門員が作成します。

1 ...正しい

アセスメントは、単なる情報収集ではなく「その人の生活を理解する」大事なプロセスです。
そのため、書類や他職種からの情報だけで済ませるのではなく、本人や家族に面接することが原則とされています。

例えば、同じ「歩けない」という状態でも、
・本人は「また歩きたい」と思っているのか

・家族は「安全第一で」と考えているのか
で、支援の方向は大きく変わります。

だからこそ、直接会い面接することが必須とされています。

 

2 ...誤り

施設サービス計画の原案は、アセスメントをもとに作成されますが、作って終わりではありません。

必ず、
・内容をわかりやすく説明し
・納得してもらったうえで
・文書で同意を得る必要があります

これは、利用者本位の支援を実現するための重要なルールです。

もし同意が不要であれば、「知らない間に決められていたケア」になってしまいます。
それを防ぐために、利用者本人に説明+同意が義務となっています。

 

3 ...誤り

モニタリングは、サービスが適切に提供されているかを確認し、必要に応じて見直すためのものです。

施設では、
「定期的に入所者に面接すること」
「定期的に結果を記録すること」
が求められています。

他職種から情報をもらうことは大切ですが、それだけでは不十分です。
なぜなら、本人の本音や小さな変化は、直接会わないと見えないことが多いからです。

例えば、
「デイは楽しい」と記録にあっても、実際に会うと「本当は行きたくない」とポロッと話すこともあります。

だからこそ、連携があっても面接は省略できないとされています。

 

4 ...正しい

施設に入所していても、その人の生活は「施設の中だけ」で完結するものではありません。

そのため運営基準では、
地域のボランティア活動や住民の支えなども含めて、計画に位置づけるよう努める
とされています。

例えば、
・地域の交流イベントへの参加
・ボランティアによる話し相手
なども、その人の生活の質を高める大切な要素です。

介護サービスだけでなく、“地域とのつながり”も支援として考える視点が求められています。

 

5 ...正しい

作成した施設サービス計画は、必ず入所者に渡す(交付する)必要があります。

これは、
・どんな支援が行われるのかを本人が理解するため
・説明責任を果たすため
に重要です。

また、後から見返すことで、
「この目標どうなったかな?」
「支援内容は合っているかな?」
と確認することもできます。

このルールは、居宅介護支援や介護予防支援でも同様で、
作った計画は必ず本人に渡すが基本です。

 

 

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✏️編集後記 「帰りたい家」と「安心してほしい場所」

98歳の女性の利用者さん。
これまで一人で、しっかりと生活を続けてこられました。

年相応の物忘れはあるものの、日々の暮らしに大きな支障はなく、

自分のペースで穏やかに過ごしていた日々。

そんな中、数ヶ月前。
突然の腰と足の痛みで緊急搬送となり、そのまま入院。
治療を終え、在宅復帰を見据えて介護老人保健施設へ入所されました。

ここから、よくある“すれ違い”が始まります。

ご家族は、
「施設なら安心」「もう無理をしなくていい」
という想い。

一方でご本人は、
「家に帰りたい」
ただその一言に尽きます。

どちらも間違いではありません。
むしろ、どちらも“その人を思っての選択”です。

ご家族は、これまでの経過や急な体調変化を目の当たりにし、
「また同じことが起きたら…」という不安を抱えています。

ご本人は、長年過ごしてきた家での生活、
積み重ねてきた日常、その“当たり前”を失いたくない。

この思いのズレに、正解はありません。

 

だからこそ大切なのは、
どちらかを説得することではなく、
「どこまでなら叶えられるか」を一緒に探すことだと感じます。

 

例えば、
・一時的な在宅復帰は可能か
・サービスを入れて安全性を高められるか
・ご本人が納得できる形はどこにあるのか

完全な正解ではなくても、
その人らしい折り合いを見つけていく。

 

それが、私たち支援者の役割なのかもしれません。

 

私は、ご本人が「帰りたい」と思うその時に、
在宅での生活を支える準備を整えておきたい。

 

そしてご家族にも、

「もし帰る選択をしたとしても、一人ではない」

そう思っていただける関わりを続けていきたいと思います。

 

思いがぶつかる場面は、決して珍しいことではありません。
でもそこには必ず、その人らしさと、家族の優しさが存在しています。

 

その両方を大切にしながら、
今日も

 

ちょうどいい落とし所

 

を探していきたいと思います。

あさひ

 


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