あさひのケアマネ ブログ

ケアマネ試験合格の道へ

ケアマネ試験:感染の予防【標準予防策(スタンダード・プリコーション)のリアル】



ケアマネ試験問題 2020年 問題39

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

問題  感染の予防について適切なものはどれか。3選べ。 

 

1.標準予防策(スタンダード・プリコーション)とは、感染症の有無にかかわらず、すべての人に実施する感染予防対策である。 

2.感染症を予防するためには、感染源の排除、感染経路の遮断、宿主の抵抗力の向上が重要である。 

3.手袋を使用すれば、使用後の手指衛生は必要ない。 

4.インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染である。 

5.肺炎球菌ワクチンを接種すれば、すべての肺炎を予防できる。 

答え 124 

解説


1…適切。

標準予防策(スタンダード・プリコーション)とは、感染症の有無に関係なく、すべての人を対象として行う基本的な感染対策のことです。

血液、体液、喀痰、排泄物、傷のある皮膚、粘膜などには感染の可能性があると考え、手洗い・手指消毒・手袋の使用・マスク着用などを適切に行います。

つまり、「この人は感染症ではないから大丈夫」と考えるのではなく、すべての人に同じ基本的な感染対策を行うことが原則です。

 

2…適切。

感染症は、次の**3つの要素(感染成立の三要因)**がそろうことで成立します。

感染源(病原体)
感染経路
宿主(感染を受ける人)

そのため予防では、

  • 感染源の排除(消毒・隔離など)
  • 感染経路の遮断(手洗い・換気・マスクなど)
  • 宿主の抵抗力の向上(栄養・休養・ワクチン接種など)

が重要になります。

 

3…適切でない。

手袋を使用していても、使用後の手指衛生(手洗い・手指消毒)は必要です。

なぜなら、手袋には目に見えない穴があいていることがあり、また手袋を外す際に手が汚染される可能性があるためです。

そのため、感染対策では

「手袋をしたから安心」ではなく、手袋の着脱前後に手指衛生を行う」

ことが基本です。

 

4…適切。

インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染です。

飛沫感染とは、咳やくしゃみ、会話などで飛び散ったウイルスを含む飛沫を吸い込むことで感染する経路をいいます。

また、ドアノブや手すりなどを介した接触感染も起こります。

そのため予防では、

  • マスク着用
  • 手洗い・手指消毒
  • 換気
  • 人混みを避ける

などが重要になります。

ケアマネ試験では、
インフルエンザ=飛沫感染
ノロウイルス=接触感染(+飛沫に注意)
の整理がよく出題されます。

 

5…適切でない。

肺炎球菌ワクチンを接種すると、肺炎球菌による肺炎の予防や重症化予防に効果があります。

しかし、肺炎の原因は肺炎球菌だけではありません。

ウイルスや他の細菌、誤嚥など、さまざまな原因で肺炎は起こるため、すべての肺炎を予防できるわけではありません。

また、肺炎球菌にも多くの型があり、ワクチンですべてを防げるわけではありません。

設問の「すべて」という表現は要注意です。
ケアマネ試験では、
必ず・すべて・絶対といった強い表現は誤りになりやすい傾向があります。

 

 

*********************

✏️編集後記

施設の常識、在宅では非常識!?

〜標準予防策(スタンダード・プリコーション)のリアル〜

施設で働いていた頃。

感染対策は、もはや空気のような存在でした。

手洗い?当然。
アルコール消毒?入口にある。
手袋?サイズ別に山ほどある。
ペーパータオル?使い放題。

 

「感染対策を徹底しましょう!」

 

そんな言葉が飛び交い、私たちは自然と身についていました。

 

ところが・・・

 

居宅介護支援として在宅の世界へ。

 

私は衝撃を受けます。

 

玄関を開けた瞬間、

「え…手、どこで洗う?」

これ、在宅あるあるです(笑)

 

洗面所に行くと・・・

石けんがない。

あったと思ったら、

 

“いつからそこにいるのか分からない固形石けん”

 

タオルは家族全員共有。

 

そしてトイレ。

「終わった後、どこで手洗うんだろう・・・」

 

施設では感染対策マニュアルがあった。

でも在宅では、

 

暮らしがマニュアル。

「アルコール消毒置きましょう!」

と思っても、

 

利用者さんからは、

「そんなの使わなくても今まで生きてきたから大丈夫!」

・・・たしかに強い(笑)

 

でも、ここで終わらないのがケアマネ。

 

指摘しない。押しつけない。

その家の生活に合わせながら、

 

「ここに小さい消毒置いてみませんか?」
「ペーパータオルなら衛生的ですよ」
「訪問介護さんとも相談しましょうか」

 

と、できる感染対策を一緒に考える。

 

標準予防策(スタンダード・プリコーション)は、

「すべての人に感染リスクがあると考えて予防すること」

ですが、在宅ではもう一つ必要なものがあります。

 

それは・・・

現場対応力

教科書通りにいかない。

でも、だから面白い。

在宅は、毎回ちょっとした冒険です。

そして今日も思うのです。

 

「まず・・・手洗い場所どこだろう?」

 

あさひ

 


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