
ケアマネ試験問題 本試験2022年 問題35
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問題 次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。
1.居宅介護支援事業所から病院への情報提供のため、入院時情報提供書が使われることがある。
2.エビデンス・ベースド・メディスン(Evidence Based Medicine :EBM)は、根拠に基づく医療のことである。
3.介護支援専門員は、患者自身が治療法を選択する際に、第三者的な立場から助言してはならない。
4.介護支援専門員は、退院前カンファレンスに参加することが望ましい。
5.チームアプローチでは、住民によるボランティア活動を含まない。
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答え1・2・4
【解説】
医療と介護の連携では、情報共有・多職種連携・本人中心の支援が重要になります。介護支援専門員(ケアマネジャー)は、利用者が安心して在宅生活を継続できるよう、病院や医療職との橋渡し役を担います。
また、近年の医療では、科学的根拠に基づく医療(EBM)が重視されており、本人が納得して治療を選択できるよう支援することも大切です。
1...適切
利用者が入院した際、居宅介護支援事業所から病院へ情報提供を行うために、「入院時情報提供書」が使用されることがあります。
この書類には、利用者の基本情報、本人・家族の意向、介護サービスの利用状況、身体機能や生活上の課題、服薬状況などが記載されます。
ケアマネジャーが入院後早期に情報提供を行うことで、病院側は利用者の生活背景を把握しやすくなり、退院支援にもつながります。
なお、利用者が入院してから3日以内に医療機関へ情報提供を行うなどの要件を満たすと、入院時情報連携加算を算定できます。
2...適切
EBM(Evidence Based Medicine)とは、「根拠に基づく医療」のことです。
医師個人の経験や勘だけではなく、研究結果や統計データなどの科学的根拠(エビデンス)をもとに、診断や治療を行う考え方をいいます。
現在の医療では、科学的な裏付けを踏まえた医療が重視されています。
一方で、近年は NBM(Narrative Based Medicine:物語と対話に基づく医療) の考え方も大切にされています。
NBMとは、病気だけを見るのではなく、患者本人の人生や価値観、これまでの経験、家族との関係など、その人の「物語(ナラティブ)」に耳を傾けながら医療を行う考え方です。
EBMが「科学的根拠」を重視するのに対し、NBMは「その人らしさ」を重視します。
現在の医療や介護では、EBM(根拠)とNBM(本人の思い)の両方を大切にしながら支援することが求められています。
3...適切でない
介護支援専門員は、患者が治療法を選択する際に、第三者的な立場から助言することができます。
ケアマネジャーは、本人の生活状況や家族背景、価値観を理解している立場であり、本人が納得した選択ができるよう支援する役割があります。
ただし、医療行為を決定したり、医学的判断を行ったりする立場ではありません。
4...適切
介護支援専門員は、退院前カンファレンスに参加することが望ましいとされています。
退院前カンファレンスは、病院職員と在宅支援者が情報共有し、退院後の生活を円滑に始められるよう準備する場です。
ケアマネジャーが参加することで、退院後に必要なサービス調整や環境整備を適切に進めることができ、病院と在宅生活の橋渡し役として重要な役割を果たします。
5...適切でない
チームアプローチでは、住民によるボランティア活動も含まれます。
チームアプローチとは、医師、看護師、ケアマネジャー、民生委員、地域住民、ボランティアなど、多職種・多機関が連携して本人を支える考え方です。
本人だけでなく家族への支援も含め、地域全体で生活を支える視点が重要になります。
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✏️編集後記 病院へ届けるのは「病気の情報」だけじゃない
先月は入院される利用者さんが続きました。
気が付けば、1日に3件もの医療連携シート(入院時情報提供書)を作成した日もありました。
病院へ情報提供というと、
「病名は?」
「飲んでいる薬は?」
そんなことを伝える書類だと思われるかもしれません。
もちろん、それも大切です。
でも、ケアマネが本当に伝えたいのは、その人の暮らしです。
「退院したらどうしたいのか。」
「これからどのように過ごしていきたいのか。」
「家族は何を心配しているのか。」
「本人は何を大切にしているのか。」
実は、ここが一番大切な情報だったりします。
病院は病気を治す場所。
でも、退院したら生活が始まります。
自宅に帰るのか。
サービスを増やすのか。
リハビリを続けるのか。
その先の生活を考えるためには、本人や家族の思いを共有することが欠かせません。
医療と介護の連携とは、単に情報を渡すことではありません。
本人や家族の思いを病院へ届け、病院の考えを在宅へつなぐこと。
その橋渡し役がケアマネジャーです。
医療連携シートを書きながら、いつも思います。
私たちがつないでいるのは、
病院と自宅ではなく、「その人らしい暮らし」なのかもしれません。
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