
2025年ケアマネ本試験 問題53
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問題53 介護保険における短期入所生活介護について正しいものはどれか。3つ選べ。
1. 短期入所生活介護計画は、利用期間にかかわらず、作成しなければならない。
2. 居室については、日照、採光、換気等利用者の保健衛生、防災等について十分考慮しなければならない。
3. 利用者20人未満の併設型の事業所の場合、介護職員は常勤でなくてもよい。
4. 事業者は、利用者から理美容代の支払いを受けることができる。
5. 事業者は、その利用者に対して、利用者の負担により、当該指定短期入所生活介護事業所の従業者以外の者による介護を受けさせることができる。
・
・
・
答え:2・3・4
解説
1.誤り
短期入所生活介護計画は、マスタープランに基づいて作成することとされていますが、
その作成が必要となるのは 「概ね4日以上の連続利用」 の場合です。
計画の作成者は 管理者 とされていますが、
ケアマネジャーが関わっている場合には、
ケアマネに取りまとめをさせることが望ましい とされています。
2.正しい
設備基準では、居室に関して次の4点が定められています。
-
居室の定員は4人以下
-
1人当たりの床面積は10.56㎡以上
-
日照・採光・換気など、保健衛生上の配慮
-
防災上の配慮
したがって、居室については
日照・採光・換気など利用者の保健衛生や防災に十分配慮しなければならない
という記述は 正しい となります。
3.正しい
短期入所生活介護には「単独型」「併設型」「空床利用型」がありますが、このうち 単独型は入所定員が20人以上 とされています。
一方、併設型や空床利用型は20人未満でも設置可能 です。
人員基準については、まず 単独型の基準を押さえ、その他の類型は一部緩和されている と理解しておくと分かりやすいでしょう。
配置基準は以下のとおりです。
-
医師
-
介護職員・看護職員
-
栄養士または管理栄養士
-
機能訓練指導員
また、利用定員が20人未満の併設事業所 では、
生活相談員や介護職員・看護職員を 常勤で配置しなくてもよい とされています。
さらに、単独型であっても利用定員が40人以下の場合は、栄養士または管理栄養士を置かなくてもよい とされています。
4.正しい
理美容代については、保険給付の対象にはなりませんので別途支払いを受けることができます。理美容代のほかにも、食費、滞在費、送迎費、生活費も別途支払いを受けることができます。ちなみにおむつ代については保険給付の対象になります。
5.誤り
運営基準では、「指定短期入所生活介護事業者は、利用者の負担であっても、当該事業所の従業者以外による介護を受けさせてはならない」
と定められています。
短期入所生活介護は、あくまでその事業所の中でサービスが完結する仕組みです。
そのため、利用者の自己負担であっても、他の事業所によるサービスを受けさせることは認められていません。
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✏️編集後記
ショートステイは“休む場所”じゃなく関係を続けるための場所
ショートステイを利用する方の中には、
「家族が大変だから、行っておいた方がいいと思って」
と、どこか気を遣いながら施設へ向かう方がいます。
一方で、事前に聞いていないと不機嫌になってしまう方や、
「そんな急に言われても行きたくない!」と気持ちが追いつかない方もいます。
実はこれ、どちらもとても自然な姿です。
レスパイト=家族の休息 だけじゃない
レスパイト(家族介護者の休息)のために利用するケースは多いですが、
利用者ご本人にとっても 「自分の生活を守るための選択」 であることが増えています。
-
自分の生活リズムを保つ
-
身体機能や認知機能の低下を予防する
-
外とのつながりを維持する
-
家族と良い関係を続けるための距離感をつくる
こうした理由でショートステイを“前向きに”使われる方もいます。
「割り切って行く」という強さ
「家にいると家族が大変だから、ショートステイに行った方がいい」
と、ストンと割り切って利用される方は、ある意味とても強い方です。
その裏には、
“家族に迷惑をかけたくない”
“自分も家族も疲弊したくない”
という気遣いがあるから。
利用を前向きに受け止められるまでには、きっと葛藤もあったはずです。
一方で 「聞いていないと不機嫌になる」 という気持ちもよくわかる
予定を知らないまま連れて行かれると、
「なんで急に?」
「自分の気持ちは置いてけぼり?」
と、不安や混乱につながることがあります。
認知機能の状況にかかわらず、
事前に知らされていなかったことが不満の原因になるケースは多いもの。
予定の共有、誰が何のために決めたのか、
そうした丁寧な説明が“納得”につながり、結果的にスムーズな利用につながります。
それぞれの思いが交差する場所
結局のところ、ショートステイは
「家族の休み」 と 「本人の生活」
その両方が交差するサービスです。
だからこそ気持ちのズレも起こるし、
時には小さなトラブルだって起きます。
でも、利用のたびに家族関係が少し整理され、
本人の生活リズムが整い、
どちらも無理をしすぎない暮らしができるようになると思っています。
あさひ
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