あさひのケアマネ ブログ

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2025年ケアマネ本試験:問題47 ソーシャルワーク(社会的包摂)【誰も排除しない社会づくり】

2025年ケアマネ本試験問題 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

問題47 ソーシャルワークに関する次の記述のうち、より適切なも​のはどれか。3つ選べ。​

1. ソーシャルワークは、人権を尊重し、生活課題を有する人々がつながりを実感できる社会への変革と社会的包摂の実現を目指している。​
2. チームアプローチでは、それぞれの専門職の役割を曖昧にすることがよい。​
3. アセスメントに当たっては、クライエントの家族関係や経済状況、地域の社会資源など多岐にわたる情報収集が必要である。​
4. アセスメントシートを使用する際は、すべての項目を順番通りに聞かなければならない。​
5. コンサルテーションとは、関連機関や関連領域の専門家との相談等により、援助者が専門的助言や示唆を受けることである。​

解答:1・3・5

解説

1…適切。ソーシャルワークは、誰もが人として大切にされ、困りごとや生活上の課題を抱えていても社会から孤立しないように支えていく取り組みです。
支援を通して「自分は社会とつながっている」と実感できる環境をつくり、すべての人が排除されずに共に生きられる社会(社会的包摂)を目指すのが大きな役割です。

ソーシャルワーク専門職のグローバル定義】

ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。社会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をなす。ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学、および地域・民族固有の知を基盤として、ソーシャルワークは、生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きかける。この定義は、各国および世界の各地域で展開してもよい。​​

2…適切でない。多職種・多機関協働によるチームアプローチを円滑に行うためには、カンファレンスなどによって、それぞれの専門職の役割や目標等を共有することが望ましいですね。

3…適切。個々のクライエントの生活上の問題を明確に把握するためには、広範囲の情報とその分析が必須となります。

4…適切でない。すべての項目を順番通りに聞くと、尋問のようになってしまいますね。自然な会話の中から必要な情報を聞き出す技術が求められます。

5…適切。設問の通りですね。コンサルタント(専門家)は直接的な指示ではなく、助言を通じてコンサルティ(援助者)が自ら問題を解決・予防する能力を高める支援を行います。

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✏️編集後記

ソーシャルインクルージョン【社会的包摂(しゃかいてきほうせつ)】は、

ノーマライゼーションと混同されることもありますが、

その対象や視点はより広く、社会参加や権利の実現までを含む大きな考え方です。

 

こうした概念の違いを知ると、社会が何を目指してきたのか、そして今どこに向かっているのかが少し見えてきます。

 

近年は、ジェンダーシングルファザー、外国ルーツの子どもたち、見えにくい生きづらさなど、社会の課題が多様化し、形も以前とは大きく変わってきました。

 

「誰も置き去りにしない」という価値がより重要になっているのは、まさにその変化のあらわれなのだと思います。

 

時代が変わる中で、ソーシャルインクルージョンの視点はますます必要とされる。


そんなことを改めて実感した問題でしたね。

 

あさひ

 


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