
ケアマネ試験問題 本試験 2011年 問題4
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1.医療保険者は、第2号被保険者の保険料を社会保険診療報酬支払基金に納付しなければならない。
2.年金保険者は、第1号被保険者の保険料を国民健康保険団体連合会に納入しなければならない。
3.厚生労働大臣は、介護報酬の算定基準の設定について、介護給付費審査委員会の意見を聴かなければならない。
4.都道府県は、居宅介護サービス費等区分支給限度基準額の上乗せについて定めることができる。
5.市町村は、条例により一定の場合に、第1号被保険者のほか、その世帯に属する者に対しても過料を科す規定を設けることができる。
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答え 1 . 5
【解説】
1.正しい。
第2号被保険者とは、40歳以上65歳未満の医療保険加入者です。
第2号被保険者の介護保険料は、介護保険だけで単独に徴収されるのではなく、加入している医療保険の保険料と一体的に徴収されます。
そして、医療保険者は、徴収した介護保険料を社会保険診療報酬支払基金に納付します。
ここは試験でよく問われるところです。
「第2号被保険者=医療保険と一緒に徴収=支払基金」
と押さえておきましょう。
2.誤り。
第1号被保険者は、65歳以上の人です。
第1号被保険者の介護保険料は、市町村が徴収します。
年金を受給している人については、一定の条件を満たすと、年金から介護保険料をあらかじめ差し引く特別徴収が行われます。
そのため、「年金から天引きされる」というイメージから、年金保険者が介護保険料を納めるように思ってしまうかもしれません。
しかし、第1号被保険者の保険料を徴収するのは市町村です。
したがって、「年金保険者が国保連に納入する」としているこの選択肢は誤りです。
3.誤り。
介護報酬は、介護サービスを提供した事業者に対して支払われる報酬です。その算定に関する基準は、厚生労働大臣が定めます。
正しくは、
「厚生労働大臣は、介護報酬の算定に関する基準を定めようとするときは、あらかじめ社会保障審議会の意見を聴かなければならない」
です。
したがって、選択肢の「介護給付費審査委員会」は誤りです。
ここは名称が非常によく似ているので要注意です。
厚労省は介護報酬の算定基準を定めるため意見を聞く→ 社会保障審議会
介護報酬改定を具体的に審議する→ 社会保障審議会・介護給付費分科会
介護給付費の審査を行う→ 介護給付費審査委員会
4.誤り。
「居宅介護サービス費等区分支給限度基準額の上乗せ」という言葉が難しく感じますが、ポイントは誰が上乗せを定めることができるのかです。
これは市町村が、条例により定めることができます。
市町村は、地域の実情に応じて、国が定める区分支給限度基準額に上乗せすることができます。
したがって、「都道府県は」としているこの選択肢は誤りです。
区分支給限度基準額の上乗せ=市町村
と覚えておきましょう。
5.正しい。
介護保険料などに関する規定に違反した場合、市町村は条例によって、一定の場合に過料を科すことができるとされています。
ここで注意したいのが、対象者です。
第1号被保険者本人だけではなく、一定の場合には、その世帯に属する者に対しても過料を科す規定を条例で設けることができます。
「第1号被保険者だけ」と限定してしまうと間違えてしまいます。
この問題では、「その世帯に属する者」という部分がポイントです。
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✏️編集後記
「介護保険料が高い町=過疎地域」……ではありません。
「高齢者が多い地域って、介護保険料も高いんでしょ?」
そんなイメージ、ありませんか?
でも、ここが介護保険のおもしろいところ。
「過疎地域だから介護保険料が高い」
「高齢化率が高いから介護保険料が高い」
……と、単純には言えません。
介護保険料は、市町村がその地域でどれくらい介護サービスが必要になるのか、どれくらい給付費がかかるのかなどを見込んで決めます。
つまり、
「その地域で、どれくらい介護が必要とされているのか」
が大きく関係するんです。
実際、第9期(令和6~8年度)の第1号保険料の全国平均は、月額6,225円。市町村によって金額にはかなり差があります。
そして、ここからが今の日本を考えるポイント。
日本では人口減少が進み、高齢者の割合が高い地域も増えています。
でも、人口が少なくなれば、単純に介護の負担が軽くなるわけではありません。
むしろ、
「利用者はいる」
「でも働く人が少ない」
「介護事業所を維持するのが大変」
「地域にサービスを残していかなければならない」
という問題が出てきます。
つまり、これからの日本の介護は、
「高齢者が多いか少ないか」だけではなく、
「その地域で介護を支える人がいるのか?」
という視点がますます重要になってきます。
介護保険料を見ると、実はその地域の「未来の姿」が少し見えてくる。
人口減少、高齢化、介護人材不足、サービスの地域格差――。
介護保険料は、単なる「毎月払うお金」ではなく、
「この町で、これからどうやって高齢者の生活を支えていくのか」
を映す、地域の通知表なのかもしれません。
ケアマネ試験では、
「介護保険料が高い=過疎地域」ではない。
ここはしっかり押さえておきましょう。
そして実務では、その数字の裏側にいる「暮らしている人」を見る。
これが、ケアマネにとって大切な視点なのかもしれません。
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