あさひのケアマネ ブログ

ケアマネ試験合格の道へ

2024年度 ケアマネ試験:問題1介護を取り巻く状況 【ヤングケアラー】

2024年度 介護支援専門員試験 問題1

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問題1
わが国の近年の介護を取り巻く状況の説明として適切なものはどれか。3つ選べ。


1    介護を要する高齢者を同居している高齢者が介護する「老老介護は、減少傾向にある。
2    育児と介護を同時に担う「ダブルケア」が課題となっている。
3    「ヤングケアラー」への支援が課題となっている。
4    介護者が仕事と介護を両立できるよう、法律により介護休暇及び介護休業が制度化されている。
5    特別養護老人ホームなどの老人ホームでの死亡者数は、減少傾向にある。



答え:2・3・4


1…適切でない。
老老介護は減少傾向ではなく、増加傾向にあります。
比較的簡単に解けたのではないかと思います。
老老介護とは、介護をする側と介護を受ける側のどちらもが65歳以上の高齢者である状況のことです。
介護する側も高齢であるため、介護疲れによって介護する側も倒れてしまう「共倒れ」となるリスクが高く、近年は社会問題となっています。 

厚生労働省による2022年の調査では、同居する介護者と被介護者の組み合わせは65歳以上×65歳以上である割合が「63.5%」となっています。 

2…適切。
ダブルケアとは、子育てと親や親族の介護が同時期に発生する状態のことをいいます
子育てと親の介護を同時にする世帯が増加しています。 

3…適切。
ヤングケアラーとは、 18歳未満の子が、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っていることで、学業や部活動、友人関係などに影響が出てしまうことがあります。
介護保険の対象者である高齢者についても、お孫さんがケアしているなどの事例もあることから、ヤングケアラー問題は今後ますます深刻化していくことが予想されます。

2024年の居宅介護支援の改正においても、特定事業所加算の要件に新たに”ヤングケアラーに関する事例検討会及び研修参加”が追加されています。 

4…適切。

介護休業は、要介護状態になった家族を介護するために取得する長期間の休暇制度です。 介護休暇では、1日や半日単位で取得しますが、介護休業は数週間や数カ月単位で利用します。 介護休業は、介護休暇よりも長期で休暇がとれるため、家族の介護に専念できるでしょう。 休業は年間通算93日取得でき、3回まで分割して取得可能です。 
介護休暇や介護休業が制度化されることによって、通院の付添いや介護サービスの手続代行の場合などでも休暇を利用できたり、仕事と介護の両立ができるようになっています。
 
5…適切でない。
介護老人福祉施設などの老人ホームでの死亡者数は、増加傾向となっています。
国民の63.5%が「自宅で最期を迎えたい」と希望していますが、実際は2020年の死亡者のうち在宅死できた人の割合は15.7%で、68.3%は病院や施設で最期を迎えています。

 

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あさひのコラム

社会問題として「ヤングケアラー」は今回の問題でも

でましたね。

あ、やはり出たか。と少し予想していました。

 

本来、大人が担うような介護や世話を日常的に行うことで

子どもらしく生きることが困難な状況に追い込まれている人もおり、

 

それが友人関係や学校生活、進学、就職活動などにも

影響を及ぼしているのです。

 

そんなヤングケアラーの中には、

障害者を兄弟・姉妹に持つ「きょうだい児」がいるのです。

 

障害者の兄弟の世話をしたり、

親の目が自分に向かないことを我慢したりと、

幼い頃から苦しみを抱えていることが少なくないと

 

仲間の講師からもともとは

障害の兄弟がケアをしていることが

問題となっていると聞きました。

 

切実な問題ですね。

最近では、地域での研修も行われていますね。

 

ケアマネとしても

深く考えさせられるなと思いました。

 

あさひ

 

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