あさひのケアマネ ブログ

ケアマネ試験合格の道へ

【思考の誤り】ケアマネ試験 訪問介護2

【編集後記】思考の誤り

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問題  介護保険における訪問介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

 

1 訪問介護事業所と同一敷地内にある建物の居住者に対して訪問介護を提供した場合には,介護報酬は減算される。

 

2 耳式電子体温計により外耳道で体温を測定することは,医療行為に当たるため,訪問介護員が行うことはできない。

 

3 訪問介護計画において計画的に訪問することとなっていない身体介護を訪問介護員が緊急に行った場合には,所定の単位を加算できることがある。

 

4 サービス提供責任者については,専従する常勤のものであれば,特段の資格要件はない。

 

5 新規に訪問介護計画を作成した利用者に対してサービス提供責任者が初回の訪問介護に同行した場合には,所定の単位を加算できる。

2018-52
解答1・3・5

1…◯ 同一敷地内にある建物の居住者に対してサービス提供をする場合は減算となります。100分の90で算定することになっています。10%の減算があるということですね。同一建物、同一敷地内の建物、隣接敷地内の建物で同様の減算となります。
2…× 耳式電子体温計を使用しての体温測定は、医行為ではない行為として扱われますので、身体介護として算定できます。なお、水銀体温計・電子体温計によって腋下で体温を計測することも医行為ではない行為として認められています。
3…◯ 緊急時訪問介護加算を算定できることがあります。ケアマネと連携した上であらかじめ計画されていなかった訪問介護を緊急に行なった場合に、1回につき100単位の加算を算定できます。(※一定の諸条件あり)
4…× サービス提供責任者には一定の資格要件があります。介護福祉士、実務者研修修了者、旧ホームヘルパー1級取得者等がこれらに該当します。
5…◯ 初回加算を算定できます。初回または初回の属する月に、サービス提供責任者が自らサービス提供する、サービス提供責任者が他のスタッフのサービス提供に同行する、このどちらかが初回加算の算定要件になります。その場合、一月に200単位を算定できます。

解説は以上です。

 

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【編集後記】思考の誤り

モニタリングに行った時のお話です。

 

退院直後、要介護3の80歳の男性の方。

今では、サービスにも軌道にのり、とても元気になったことは

良いのですが・・・。

 

びっくりな事に、

「運転免許証の更新に行ってきた!」

「お祭り見学に自転車で行ってきた!」

 

えー--!!先月は起きてもいられなかったのに💦

目が点です。

この方、

危険認識がなく常に転倒リスクがあります。

少々認知症もあるのです。

 

同居の奥様の言うことなんて

聞きません。

 

とにかく、私は

「もしね事故でもあって、大変な事になる事もあるのでね。

他の方法を考えましょうよ」

介護タクシーシニアカーなど、いくつかの提案してみたのですがね。

どれもあまり、乗る気ではなかった・・・

 

元気になったから、体力維持のために自転車にも乗りたい。

最後かもしれないから、車の更新はしておきたい。

 

強い希望だったのですね。

ケアマネとしての判断

困りました。

 

そんな困った日の夜、ある本を読んでいてね。

その中の一説

 

「エリスの考え方とケアマネジャーの思考の誤り」

のなかで、こう書いてありました。

 

「人はいつも細心の注意を払って危険な事が起こる可能性のあることは、

必ず避けるべきである。」

と。

この誤りの点の意味する内容は

 

「もちろん、ある程度の予測を立てて

(例えば危険である場所に出かけないなど)

行動することは必要です。

エリスが言っている事は、「常に」危険の可能性を避けようとする考え方です。

このような考え方を突き止めると私たちは何ひとつ行動を起こせなくなってしまう可能性があるということです。

 

介護保険の理念は

自立支援なのですね。

ある程度、危険と分かっていてもご本人が自立に向けた行動を、極端に

阻止してはならないということです。

 

色々なケアマネに相談しましてね、

この結論が実際のところしっくりきました。

 

けれども、不安はありますけどね・・・。

 

明日も良い一日でありますように・・・

 

あさひ

 

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