ケアマネのあさひです。今日のコラム「生活保護の方との関わり」
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問題:生活保護制度について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 保護は、要保護者の年齢別、性別、健康状態等を考慮して行うものとする。
- 実施機関は、都道府県知事、市長及び福祉事務所を管理する町村長である。
- 生活保護費は、最低生活費に被保護者の収入額を加算して支給される。
- 福祉用具の利用は、生活扶助の対象である。
- 生活保護の申請は、要保護者、その扶養義務者又はその他の同居の親族が行うことができる。
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答え:1・2・5
解説:
1…正しい。
ある人がどの程度生活に困っているか、
そしてそれに対してどの程度の保護を行えば
最低生活の保障になるかを決めるために、
保護を必要とする者の年齢別、性別、世帯構成別、所在地域等
必要な事情を考慮して保護基準(最低生活費)を定め、
保護の程度を決めています。
2…正しい。
生活保護に関する窓口は「福祉事務所」で、
福祉事務所の設置義務があるのは、
「都道府県及び市」になります。「町村」に関しては任意となります。
3…誤り。
定める基準に基づく最低生活費から、
被保護者の収入(年金や就労収入等)
を引いた額が支給されます。
「最低生活費―収入=保護費」
という計算式となります。
4…誤り。
利用した際の定率負担(1割)に関しては、
介護扶助から支給されます。
生活扶助から支給されるのは、
食費や光熱水費などですね。
5…正しい。
生活保護には「申請保護の原則」があり、
保護を受けるためには原則申請が必要です。
開始する際は、
「要保護者、その扶養義務者又はその他の同居の親族からの申請」
に基づいて開始されます。
ただし、急迫した状況にあるときは、
保護の申請がなくても必要な保護を行うことができます。
解説は以上です。
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今日のコラム ⭐️ 生活保護の方との関わり
生活保護の方を担当しました。
「すべて国民は、健康で文化的な
最低限度の生活を営む権利を有する」を
具現化した制度です。
このため、生活保護を受給すると
最低限の生活が保障されますが、
それは決して贅沢な暮らしではありません。
とはいえ、
世間では生活保護は
贅沢だという声があるのも確かです。
お酒やタバコ、ペットを飼うことが
贅沢と言われることもありますが、
生活保護ではこれらも
最低限の文化的な生活の一部として
認められています。
基本的に、
ケアマネージャーは金銭のやりとりを行わず、
生活保護の受給者に関する
金銭的な相談は担当のケースワーカーが行います。
しかし、
利用者はケースワーカーに
相談できない悩みを
ケアマネージャーに
話したくなることが多いものです。
先日、利用者の悩みを聞いていた際、
先輩ケアマネージャーから
「保護者にはならないように」
と指摘されました。
私は利用者の不安な気持ちを
理解し寄り添おうとするあまり、
問題に深く入り込みすぎていたのです。
しかし、寄り添うあまり、
利用者と過度に親密になることで、
逆に自立を妨げる可能性が
あることを学びました。
ケアマネージャーの仕事は、
利用者の気持ちに寄り添いながらも、
適度な距離を保ち、
自立して生活できるように
サポートすることです。
ケアマネージャーとしての
役割は非常に複雑です。
「これでよかったのかな。」
と迷子になることもありますね。
答えはシンプルに
あさひ
「複雑に見える問題に対して子供でもわかる答えは何か」と自問しよう。
できるだけシンプルに考えて思い浮かんだ答えを紙に書いてみよう。
\\ラインからも試験相談受け付けます!// 試験勉強のご相談や質問等 トークルームから気軽に話しかけてください!