【編集後記】脳には睡眠
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問題 担当する利用者に対する介護支援専門員の基本姿勢として,より適切なものはどれか。2つ選べ。
1 心身機能が一時的に低下した場合には,利用者の状態にかかわらず,介護保険サービスを区分支給限度基準額まで活用するよう勧める。
2 利用者の自己決定を尊重するため,求めがなければサービス利用に関する情報提供はしない。
3 利用者か認知症のため自分の意向をうまく伝えられない湯合には,その意向を推し測り,利用者の尊厳が保持されるように努める。
4 特定のサービス事業者に不当に偏ることなく,公正中立に支援する。
5 利用者と家族の意向か一致しない場合には,家族の意向を優先する。
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2019-16
解答3・4
介護保険制度では、「自己決定の尊重」「自立支援」「生活の継続性の支援」を原則としています。この原則をもとにケアマネは業務を行なっていきます。
ケアマネさんは、要介護者を擁護し、支援し続ける立場にあります。基本倫理や援助の基本視点が問われます。具体的には、
【基本倫理⑤】1:人権尊重、2:主体性の尊重、3:公平性、4:中立性、5:社会的責任、
【基本視点④】1:自立支援、2:ノーマライゼーション、3:QOL、4:生涯発達、
これに基づき支援していきます。
1…× 心身の状態が悪くなったからといって、区分支給限度基準額いっぱいまでサービスを利用するよう勧めるのは、「公平中立」の立場に反します。
本人、家族にサービスのニーズがあるのかアセスメントしなければいけませんね。支援にあたり、多様な利用者さんに対して、けっして自分の主観・好みなどに左右されない姿勢が必要です。
2…× 利用者自身が望む生活を送れるように支援します。そのために必要な情報、具体的な方法はお伝えしていきます。その中で本人に自己決定を尊重し、支援していきます。
3…〇 寝たきりの方、認知症、障害等自己の権利を表明することが困難な方に対して権利を使えるよう支援したり、その人の立場に立って代弁します。
4…〇 複数の指定居宅サービス事業者等の紹介を求めることができることを利用者に説明し、自己決定を尊重します。利用者とその家族との中立性、サービス事業所との中立性を保って業務にあたります。
5…× 利用者と家族の意見が一致しない場合には、どちらかの意見を優先するのではなく、公正中立の立場で支援します。
解説は以上です。
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【編集後記】脳には睡眠
脳にはダメージから回復する力があります。
その機能をつかさどるのは、脳の前頭前野と呼ばれる部分です。
前頭前野には、外部の刺激(=嫌なこと)を認知し、
扁桃体が発するネガティブな感情が正しいものか判断する力があります。
その際、前頭前野が「さほどくよくよすべきでない」と判断したならば、
そのネガティブな感情をポジティブな方向へと切り替えます。
それはたとえば、上司に怒られてつらい気持ちになったとき、
「厳しいことを言われたけど、勉強になった」
とプラスに考え直すようなこと。こうして、脳をダメージから回復させるのです。
西多氏によると、ネガティブな人とポジティブな人の違いは、
この前頭前野による回復力を「妨害しているか・いないか」の違いにあるのだそう。
その妨害の原因となるのが「自分を追いこむ」こと。ネ
ガティブ思考が慢性化している人は、
これが習慣化してしまっていると説きます。
改善方法として
①睡眠・食事
②現実逃避・先延ばしをしない
③自分を責めない
④不要な情報をいれない
⑤完璧を目指さない。完了で!
色々とあるかと思いますが、
まずは、睡眠はしっかりととりましょう!
あさひ