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【ロジャーズの3原則とは?】介護予防サービス・支援計画書

【編集後記】「ロジャーズの3原則」とは?

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問題 介護予防サービス・支援計画書について適切なものはどれか。2つ選べ。

 

1 「課題に対する目標と具体策の提案」欄には,利用者や家族の意向を踏まえた目標と具体策を記載する。

 

2 「【本来行うべき支援ができない場合】妥当な支援の実施に向けた方針」は,利用者と家族の考え方の違いが大きい場合には記載しない。

 

3 「目標とする生活」の「1年欄」には,利用者とともに,生きがいや楽しみを話し合い,今後の生活で達成したい目標を設定する。

 

4 「期間」は,常に利用者の要支援認定の有効期間と同じ期間にする。

 

5 「本人等のセルフケアや家族の支援,インフォーマルサーピス」欄には,地域のボランティアや近隣住民の協力なども記載する。

202023

解答3・5

1…× この目標は、専門的観点から示す提案ですので、本人や家族の意向は入ってきません。

2…× 利用者や家族の合意が取れず、本来の支援が実施できない場合は、本来の支援ができるように働きかける、具体的な手順や方針を書くなど、その内容の実現に向けた方向性を記載するとされています。「記載しない」とはなっていません。

3…○ 「目標とする生活」の「1年」欄には、今後の生活で達成したい目標を設定します。あくまでも、介護予防支援や利用者の取り組みによって達成可能な具体的な目標とします。

4…× 期間は、支援内容に掲げた支援をどの程度の期間にわたり実施するかを記載します。なお、期間の設定においては「認定の有効期間」も考慮するとされています。常に利用者の要支援認定の有効期間と同じ期間にするとは規定されていません。

5…○ 「本人等のセルフケアや家族の支援、インフォーマルサービス」欄には、本人が自ら取り組むことや、家族が支援すること、地域のボランティアや近隣住民の協力などもインフォーマルサービスとして記載します。

解説は以上です。

 

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【編集後記】「ロジャーズの3原則」とは?

 

ロジャーズの3原則とは、アメリカの心理学者であるカール・ロジャーズが提唱した「傾聴」の3つの構成要素を表すものです。

 

その傾聴の3要素とは、

 

「無条件の肯定的関心」

「自己一致」

「共感的理解」

 

です。

 

相手の話を、相手の立場に立って、

相手の気持ちに共感しながら理解しよう

とすること。

相手の話を善悪の評価や

好き嫌いの評価をせずに聴くこと。

 

◎無条件の肯定的配慮
聞き手は話し手の内容を評価せず、

常に肯定する態度を心がけましょう。

 

相手のことばを肯定することで「受け入れてもえる」と安心感を与えられます。

 

自分の意見や考えとは違っていても、

否定するような言動はNGです。

相手の言葉が間違っていると思っても、

批判することなく受け入れましょう。

 

◎自己一致
聞き手と話し手の意図や

内容を一致させることをいいます。

話し手が何を伝えたいのか、

どんな真意が込められているかを

把握することが目的です。

 

会話中に分からない点があったら、ちゃんと聞き直すことが重要です。

 

分からないからと聞き流したり、

自分勝手に判断すると

誤解を生む原因となります。

 

相手の言葉が理解できなかった時は、

誠意を込めた態度で聞き返しましょう。

 

◎共感的理解
相手の話を理解し、

感情に寄り添って共感することが目的です。

聞き手は話し手の視点に立って

「もし自分が〇〇だったら」

と考える必要があります。

 

相手の話が間違っていると思っても、

批判はせずにすべて受け入れてください。

 

そのうえで、

相手の考えを理解し共感することで、

立場の違う人とも

信頼関係を築きやすくなります。

 

あさひ