あさひのケアマネ ブログ

ケアマネ試験合格の道へ

【見えない問題点】ケアマネ試験 認知症施策推進⼤綱

【編集後記】見えない問題点

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問題  認知症のケアや⽀援について適切なものはどれか。3つ選べ。

1 認知症施策推進⼤綱では、医療従事者等の認知症対応⼒向上の促進を図ることとしてい る。

2 認知症疾患医療センターは、地域の介護関係者等への研修は⾏わない。

3 認知症ケアパスとは、認知症の⼈の状態に応じた適切な医療や介護サービスの提供の流 れを⽰すものである。

4 認知症初期集中⽀援チームは、警察と介護事業者や地域の関係団体が協⼒して認知症の ⼈を捜索する仕組みである。

5 認知症地域⽀援推進員は、認知症の⼈やその家族を⽀援する相談⽀援や⽀援体制を構築 するための取組を⾏う。

2021-31

解答1・3・5
1…〇 認知症施策推進大綱は、2019年に打ち出されたものです。これは国の認知症に関する取り組みの方針、骨組みを示したものになります。基本的な考え方として「共生」「予防」という2点を据えています。認知症であってもなくても、同じ社会で共に生きる。そして、認知症の発症を遅らせる、また、発症してもその進行を遅らせる。こうした考えを基本としています。そして、具体的な施策としては5つの柱を掲げています。

1.普及啓発・本人発信支援

2.予防

3.医療・ケア・介護サービス・介護者への支援

4.認知症バリアフリーの推進・若年性認知症の人への支援・社会参加支援

5.研究開発・産業促進・国際展開これら2つの基本と5つの施策(柱)を押さえておくといいですね。

ただ、この設問はそれだけでは判断できない問題でした。もう一段踏み込んでいます。施策1「普及啓発・本人発信支援」の中には、認知症に関する理解促進が含まれています。認知症とは何か、ということを広く理解してもらおうという取り組みですね。その方法として、医療・介護従事者等の専門職向けの認知症対応力向上研修や認知症サポーターのステップアップ講座の開催等が掲げられています。
2…× 認知症疾患医療センターとは、認知症の専門医療機関になります。認知症の鑑別診断をしたり、地域の医療機関を紹介したり、医療相談を受け付けたりしています。認知症の中核医療機関になりますので、その役割は多岐にわたっていて、その他にもいろいろあります。医療・介護等の関係機関との連携、診断後の本人・家族へのフォロー、症状増悪期の対応、周辺症状や合併症に対する急性期医療の提供等があります。認知症疾患医療センターは、医療、介護等の関係機関との連携のため、地域保健医療・介護関係者への研修等を行います。
3…〇 認知症ケアパスというのは、認知症の症状に応じ、いつ、どこで、どのようなサービスを利用できるかを、わかりやすくまとめたものです。ガイドブックのようなものですね。これがあることで、認知症の人やその家族は、認知症と疑われる症状が発生したとき、どう対応すればよいかを理解することができます。安心感にもつながりますね。
4…× 認知症初期集中支援チームというのは、捜索チームではありません。これは、認知症の発症が疑われる方、認知症の方、また、家族を訪問し、アセスメント、家族支援といった初期の支援を包括的、集中的に行うチームになります。複数の専門職によって構成されます。具体的には、保健師、看護師、介護福祉士社会福祉士精神保健福祉士といった医療・介護の専門職の人たちになります。そうした専門職で構成されたチームが認知症サポート医の助言指導を受け、また、認知症地域支援推進員とも連携を図りながら支援を行うようになっています。支援内容は様々ですが、大きくいうと、医療受診の支援や介護サービスの支援、家族の関わりへの支援等を行います。
5…〇 認知症地域支援推進員は、地域における様々な認知症ケアの支援、そして、支援体制の整備、構築を推進する人材ということになります。市町村ごとに配置されることになっていて、地域包括支援センター認知症疾患医療センター、行政としての市町村等に配属されています。推進としての活動は、大きく見ると3つの柱に分類されています。

1:医療・介護等の支援ネットワークの構築(認知症ケアパスの作成や普及、関係機関との連携)

2:関係機関と連携した事業の企画・調整(認知症カフェの開設、認知症多職種協働研修の実施)

3:支援・支援体制構築(認知症の人や家族への相談支援、必要なサービスが認知症の人や家族に提供されるための調整をする。)といった内容になります。

 

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【編集後記】見えない問題点

事業所変わったことで

担当者会議が毎日のように繰り広げられています。

 

担会、契約、アセスメント、モニタリング

新しい事業所に転職すると、

 

利用者様は同じでも、

初めからのプロセスが必要になるのです。

 

アセスメント、プラン、利用表、記録、入力が追いつかない…

泣きそうにもなります。

 

でも、一つ一つ片付いてくると、

先が見えるようになり

安心感が出てきますね。

 

それにしても、

担当者会議を行うと、

ご本人、ご家族、各担当者と話していくと、

新しい問題が出てきますね。

 

ここに、椅子が必要だよ。

とか

娘さんの介護負担がかなりかかっていた。

など…

 

見えなかった部分を

改めて考えさせられます。

 

あさひ

 

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