【編集後記】夏が近づく
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問題 高齢者のリハビリテーションについて,より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 安静臥床が続くと心肺機能などが低下するため,早期離床を図る。
2 左半側空間失認では,右半分に注意を向けるようなリハビリテーションの工夫をする。
3 リハビリテーションでは,低血糖発作の出現,痛みの増悪,転倒リスクの増大などに対する注意が必要である。
4 福祉用具の給付は,障害者総合支援法が介護保険法に優先する。
5 回復期リハビリテーションでは,機能回復,ADLの向上及び早期の社会復帰を目指す。
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2017-38
問題28 解答1・3・5
1…〇 寝たきり状態が続くと、心肺機能低下、筋力低下、関節拘縮、褥瘡、起立性低血圧といった廃用症候群を引き起こすリスクが高まります。
2…× 半側空間無視というのは、失認の一種で、片側にあるものが認識できなくなります。視力が失われているわけではないのですが、脳がそれを認識できないという状態です。左半側空間無視の場合は、左側にあるものが認識できないのでそちら側にある障害物等にぶつかるという現象が起きてきます。左側に意識するよう注意したリハビリが必要です。
3…〇 身体は糖をエネルギーとして動くので、リハビリ等によって低血糖に陥るということは想定されるリスクの一つです。また、リハビリ中に痛みが増すこと、リハビリ中に転倒することも十分考えられることなので、留意しながら実施する必要があります。
4…× 介護保険法と障害者総合支援法に同様の給付がある場合には、原則、介護保険法が優先されます。
5…〇 医学的リハビリテーションには3段階あります。発症直後の急性期リハ、居宅復帰、社会復帰を目指す回復期リハ、機能維持を図る維持期リハ。この3段階です。脳卒中を例にとると、脳卒中で倒れて急性期病院で治療を受けている段階が急性期リハです。一命を取り留めて、急性期病院から回復期病棟に移り、在宅復帰、居宅復帰に向けて歩行訓練、食事訓練等のリハビリを行う段階が回復期リハになります。ここまでが医療保険の担当です。そして居宅復帰、施設復帰を果たし、機能維持のために継続
して行なっていく段階が維持期リハです。ここからは介護保険の担当になります。
解説は以上です。
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【編集後記】夏が近づく。
だんだんと日が長くなっていきますね。
雨は、ジメジメするし、ちょっと面倒くさいです。
訪問にもびしょ濡れになります。
でも夏が近づくとワクワクしますね。
つい仕事やお友達とのおしゃべりを
夕方過ぎまでしてしまい
夕飯の支度ものんびりしてしまいます。
あさひ