【編集後記】相槌の力
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問題 認知症について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 抗精神薬が過量だと、意欲や自発性などの低下(アパシー)をきたす場合がある。
2 若年性認知症支援コーディネーターは、すべての市町村に配置されている。
3 認知症の評価として、長谷川式認知症スケールが用いられている。
4 認知症の評価として、Mini-Mental State Examination(MMSE)が用いられている。
5 レビー小体型認知症では、幻視はみられない。
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2019-30
解答1・3・4
1…〇 抗精神病薬は、主として幻覚や妄想を軽減する作用があります。統合失調症などの精神病の治療に用いられます。統合失調症は、ドーパミン神経系の一部が過剰に働き過ぎてしまい、幻覚や妄想、不安、緊張が生じます。この過剰に働くのを抑えて適度な働きに戻すのが抗精神病薬です。薬は、過剰に働いているところだけでなく、脳内の他のドーパミン神経系も抑えてしまうので、副作用が出ます。具体的には、動作や姿勢に影響が出る、生理不順、やる気が出なくなる、不快な気持ちが続く、などです。意欲や自発性の低下といったアパシーの症状もあり得ます。
2…× 若年性認知症コーディネーターとは、若年性認知症の本人、家族のために必要な情報の提供と適切な助言、本人や家族の不安軽減、今後の生活を支援するために、都道府県ごとに設置されている調整役になります。若年性認知症コーディネーターの業務として、窓口での相談受付、適切な専門医療への支援、利用できるサービスや制度の情報提供、関係機関との連絡調整があります。
3…〇 認知機能の評価スケールとして「長谷川式認知症スケール」が用いられています。高齢者のおおよその認知症の有無と程度を判定します。30点満点で20点以下が認知症と疑われます。
4…〇 認知機能の評価スケールとして「MMSE」が用いられています。認知症の簡易検査法で、国際的に使用されている質問式スケールです。判定は、30点満点で23点以下が認知症と疑われます。
5…× レビー小体型認知症は、ある特定のタンパクが脳や末梢神経に広く異常沈殿して起こる認知症です。レビー小体認知症は、「リアルな幻視」が特徴で、払いのけたり、逃げるなどのリアクションを伴います。また、パーキンソン症状や、自律神経症状も高率でみられます。
解説は以上です。
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【編集後記】相槌の力
おしゃべりで場を盛り上げる芸能界のさんまさん。
コミュニケーションやトーク術、
特徴とはどんなものなのか?
さんまさんの最大の特徴は何か?
それはとにかく場を盛り上げる、相槌です。
さんまさんの会話の様子を見ていると、
「なるほどな!」
「ほんでほんで?」
というような相槌をしていますよね?
肯くとは
字のごとく
「うんうん」肯定する。
が、相手を気持ちよくもさせるこです。
さんまさんと会話している方は
どんどん話すスピードが上がったり、
色々な話をし始めて、
その場が盛り上がっているのを目にしたことがあるでしょう。
さんまさんの相槌は、
【話す相手の気持ちを上向きにさせて、沢山話したくなる】
そんな相槌なのです。
では、どうして相槌が会話を盛り上げるのでしょうか?
それは、
人は自分の話を、
夢中で聞いてくれる人に心を許し、
そんな人一緒にいると
自己重要感が上がり、
心が満たされるからです。
人の心をオープンにして心地よくさせるのですね。
それをさんまさんは自然と
やっているんですよ!
話が上手いからとではない。
聞く力ですね。
あさひ