あさひのケアマネ ブログ

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【認知症について考える】ケアマネ試験 認知症のケアや支援

【編集後記】認知症について考える

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問題 認知症のケアや支援について適切なものはどれか。3つ選べ。

 

1 認知症初期集中支援チームは,都道府県が配置する。

 

2 認知症カフェは,認知症初期集中支援チームが運営することとされている。

 

3 認知症初期集中支援チームの対象者は,原則として,40歳以上で,在宅で生活しており,かつ認知症が疑われる大又は認知症の大である。

 

4 パーソン・センタード・ケアは,認知症を持つ大を一人の「大」として尊重し,その人の立場に立って考え,ケアを行おうとする認知症ケアの1つの考え方である。

 

5 認知症施策推進大綱では,認知症の大本人からの発信支援を推進するよう明記されている。

2020-34
 解答3・4・5
認知症総合支援事業とは、保健・医療・福祉のさまざまな分野の専門職が、初期の段階で認知症による症状の悪化防止のための支援を行ったり、認知症のかたやその疑いのあるかたに対して、総合的な支援を行うための事業です。
1…× 認知症初期集中支援チームは、地域支援事業の実施主体である市町村が配置します。
2…× 認知症初期集中支援チームは、認知症、又はその疑いのあるかたのご家庭をチーム員が訪問し、日常生活での困りごとや心配ごとを確認し、状態や症状に合った対応のアドバイスやご家族の介護負担軽減などの支援を行います。認知症初期集中支援チームが認知症カフェの運営を行なっているわけではありません。
3…〇 認知症初期集中支援チームの対象者は、原則として、40歳以上で、在宅で生活しており、かつ認知症が疑われる人又は認知症の人です。具体的には、①医療サービス・介護サービスを受けていない人で一定条件を満たす人②医療サービス・介護サービスを受けているが認知症の行動・心理症状が顕著なため、対応に苦慮している人と定義されています。
4…〇 パーソン・センタード・ケアは、認知症を持つ人を一人の“人”として尊重し、その人の視点や立場に立って理解してケアを行う認知症ケアの考え方の一つです。その効率優先の認知症ケアを見直し、その人の「個性」や「人生の歩み」に焦点をあてたケアにシフトする内容で、世界的に大きな影響を与えました。
5…〇 厚生労働省は2019年に「認知症施策推進大綱」をとりまとめました。認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる「共生」を目指し、「認知症バリアフリー」の取組を進めていくとともに、「共生」の基盤の下、通いの場の拡大など「予防」の取組を進めるとしています。大綱では「5つの柱」として①普及啓発・本人発信支援②予防③医療・ケア・介護サービス・介護者への支援④認知症バリアフリーの推進・若年性認知症の人への支援・社会参加支援⑤研究開発・産業促進・国際展開を掲げ、この5つの柱に沿って施策推進するとしています。対象期間は2025年までとし、策定後3年をめどに施策の進捗が確認されます。認知症の人本人からの発信支援も明記されています。

 

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【編集後記】認知症について考える

 

最近、認知症に関してのニュースをみました。

 

「2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になると言われ、

こういった流れの中で、国会では14日に「認知症基本法」が成立しました。

また22日の発表で、認知症で行方不明になっている方が去年1万8709 人となり、

これは過去最多だということです。」

※「認知症基本法」とは、認知症の人が尊厳を保持しつつ、希望を持って暮らすことができるよう、国や自治体が施策を推進することを定めた法律です。具体的には、国民の理解を促したり、社会への参加機会の確保、福祉サービスの整備などです。

 

「数日前、私の住む市では行方不明者の連絡が入りました。

その方は65歳の認知症の男性。若い・・・

90歳のお母さんはしっかりとされていて、

心配されているとのこと。」

 

こんな世の中です。

国民の理解を促したり、社会への参加機会の確保、福祉サービスの整備・・・

とはいうけれど

 

現実、どうしてよいかと、大変な方は沢山いるでしょう。

 

うまく包括支援センターやケアマネに繋がる事ができれば

色々な対策を提案できでしょう。

 

近くに相談する人がいるのか…。

認知症とどのように関わっていけばいいのか…。

 

最近認知症について色々と考えますね。

あさひ

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