【編集後記】喪失体験で
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問題 老年期うつ病について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 めまい、便秘などの自律神経症状が目立つ。
2 脳の器質的疾患は、原因とはならない。
3 家族、友人などの喪失体験も発症のきっかけとなる。
4 自殺企図の危険性は低い。
5 認知症を合併することがある。
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2019-35
解答1・3・5
老年期のうつ病の特徴は、心気的な訴えが多くなる(めまい・痺れ・排尿障害・便秘などの自律神経症状)、不安・緊張・焦燥、罪業妄想、貧困妄想、心気妄想・自殺につながる、などがあります。
発症要因として、脳内神経伝達物質の異常、脳内の血流障害、身体疾患、喪失体験、孤独、発症前の性格などが挙げられます。治療は、抗うつ薬や抗不安薬を用いる薬物療法が中心になります。必要によって、精神療法と家族調整を行います。
1…○めまいや便秘などの自律神経症状が目立ちます。
2…×脳の器質的疾患は原因になります。
3…○発症のきっかけには家族や友人などの喪失体験も含まれます。
4…×妄想から自殺につながるリスクはあります。
5…○老年期うつ病は、長引き治りにくいという特徴があります。治りにくい要因としては、高齢、身体合併症、妄想ある場合、環境変化、喪失体験が加わったとき、が挙げられますが、老年期うつ病の一部は認知症に移行することがあります。
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【編集後記】喪失体験で
老年期のうつ病…
本当に多いと思います。
今回担当する方。
89歳の女性。
ご主人を亡くし、後を追うように、突然娘さんも亡くし、
うつ病ぽくなり、ご飯も食べられなく…
ADLも、かなり弱ってしまいましてね。
以前までは
ものすごく元気でしっかりとされていた方だったと。
そんな喪失体験が、
うつ病を引き起こし、身体への影響されていく。
このような方は
長く生きる分避けて通れない事。
どう乗り越えていけるのか
ケアマネはどう関わっていくのか。
ヘルパーとの相性?
インフォーマルでどこまで介入できるのか。
難しい問題ですね。
最近、このようなケースを受けたり
担当の利用者さんでも仲の良いお友達とのお別れ
などありました。
残る側は
淋しいですね。
時には一緒に涙するのも良いのではないでしょうか。
涙が浄化させてくれる事もあります。
そういった場を作ってあげることも必要ですね。
あさひ
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日時 : 7月16日(日) 13:00〜16:00
講師 : 茜・あさひ