【仕事中の事故で介護状態になる件】ケアマネ試験　在宅医療管理2021-37

【編集後記】仕事中の事故で介護状態になる件

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問題　在宅医療管理について正しいものはどれか。３つ選べ。

１　在宅中⼼静脈栄養法は、点滴栄養剤を中⼼静脈に直接⼊れる⽅法である。

２　在宅⾃⼰注射は、家族以外の訪問介護員も⾏うことができる。

３　経⿐胃管は、定期的に交換する必要はない。

４　悪性腫瘍疼痛管理では、⾝体的側⾯だけでなく、精神的側⾯からも考えることが重要である。

５　⼈⼯呼吸療法には、侵襲的、⾮侵襲的に⾏うものの 2 種類がある。

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2021-37
解答1・4・5
1…○ 中心静脈栄養というのは、中心静脈という心臓近くの太い血管の中に留置したカテーテルに、直接栄養剤を注入する栄養療法のことです。口から栄養が摂れない場合や、胃ろうなどの経管栄養ができない場合などに利用されます。これは大きく見ると2つの方法があります。1つが体外式、もう1つが皮下埋め込み式です。

体外式というのは、カテーテルが体の外に出ている状態で栄養剤を注入するという中心静脈栄養法です。鎖骨や首、太ももの付け根などの血管からカテーテルを入れて、先端を心臓近くの中心静脈に留置します。カテーテルの一部を体の外に出しておくことで、点滴を簡単に接続できます。点滴をしない時は、接続を外してカテーテルだけ残しておくことが可能です

一方、皮下埋め込み式というのは、ポートという小さな器具を胸付近の皮膚の下に埋め込んで、そこを経由して静脈内に栄養剤を注入するという中心静脈栄養法です。

ポート部分に注射と同じように針を刺して、栄養剤を入れます。体の外に出ているものは何もない状態ですので、外出や入浴に制限はありません。

感染症リスクで考えると、この二つの方法では皮下埋め込み式の方がリスクは低いといえます。体外式ではカテーテルが体の外に出ていますので、その分、感染リスクが高くなります。
2…× 在宅自己注射は医行為になります。本人や家族を除いては、医師や看護師といった、法律上認められた医療専門職以外の人が行うことはできません。
3…× 経鼻胃管というのは、鼻から胃まで通しているチューブのことですね。ずっと同じものを使っていると、不衛生で感染症リスクが高まりますので、定期的な交換が必要です。およそ1〜2週間ごとの交換が目安とされています。ちなみに、胃ろうのチューブは交換目安が4、5ヶ月ごととされており、大幅に長くなります。
4…○ よくガンの疼痛管理では、トータルペイン(全人的痛み)という言葉が使われます。これには4つの側面があり、身体的な痛み、心理的な痛み、社会的な痛み、霊的な痛みがそれに当たります。身体の痛みがあることもその通りですが、不安や孤独感、苛立ちや鬱といった心理的な痛みもあります。
5…○ 侵襲的というのは、挿管や気管切開を行なう方法で、非侵襲的というのは、それらを行わない方法です。在宅人工呼吸療法には、気管を切開してそこから管を通す方法、口や鼻から気道に沿って管を直接挿入する挿管という方法があります。これらが侵襲的な方法です。人工的に気道を確保します。これら2つの方法があります。

解説は以上です。

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【編集後記】仕事中の事故で介護状態になる件

事業所に新規の依頼が入りました。

その内容は、67歳の男性が仕事中の事故で介護状態になってしまった。

という内容の方。

人数の多いケアマネ事業所では、皆で知識を出し合い、検討します。

「以前も労災と絡む方をこのように進めたよ。」と昔の書類を出します。

「労災が優先だからね」

「交通事故もそうだよね」

そうそう勉強した通りだ。

労災が優先でしたよね。