あさひのケアマネ ブログ

ケアマネ試験合格の道へ

個別レクチャー!! ケアマネ試験2022 問題9

【編集後記】個別レクチャー

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問題9 介護保険財政について正しいものはどれか。3つ選べ。

 

1. 国は,介護給付及び予防給付に要する費用の30%を負担する。

2. 国は介護保険の財政の調整を行うため,市町村に対して調整交付金を交付する。

3. 都道府県は,介護保険事業に要する費用に充てるため, 保険料を徴収しなければならない。

4. 地域支援事業支援交付金は,社会保険診療報酬支払基金医療保険者から徴収する納付金をもって充てる。

5. 第1号被保険者の保険料の賦課期日は,当該年度の初日である。

問題9 解答【2・4・5】

1…× 介護給付及び予防給付に要する費用ということは、財源についての質問ですね。居宅給付費の国庫負担は25%です。介護予防・日常生活支援総合事業は居宅給付費と同様の負担割合となっています。

ちなみに、施設等給付費の国庫負担は20%です。そして包括的支援事業・任意事業費の国庫負担は38.5%になります。30%という国の負担は存在しません。

 

2…〇 国庫負担は一律交付金と調整交付金に分けられます。一律交付金は、すべての市町村に一律に交付されるものです。調整交付金は市町村の介護保険財政の調整を図るために、調整して交付されるものです。

 

3…× 第1号被保険者の保険料を徴収するのは保険者である市町村です。第2号被保険者の保険料を徴収するのは各医療保険者です。

 

4…〇 第2号被保険者の保険料は各医療保険者が徴収を行います。そして医療保険者が社会保険診療報酬支払基金(支払基金)に納付します。

そして支払基金が、市町村に交付します。納付するときは、介護給付費・地域支援事業支援納付金として納付します。

交付する際には、介護給付費交付金、地域支援事業支援交付金として交付します。地域支援事業支援交付金は、社会保険診療報酬支払基金医療保険者から徴収する納付金を充てるということになるので、地域支援事業支援交付金として交付します。

 

5…〇 賦課期日とは、全国一律で、介護保険においては、当該年度の初日(4月1日)が賦課期日と定められています。以前にも賦課期日が試験に出た事がありますね。

 

解説は以上です。

 

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【編集後記】個別レクチャー!!

ケアマネジャーのお仕事のお話です。

 

要支援者さんからの希望で電動カートを借りたいと申し出があり、

主治医の先生にもその旨をお願いしてありました。

 

基本、車椅子のレンタルは原則、要介護2から利用可能となっていますね。

 

原則には例外があって、

担当者会議の要点 第4表、主治医意見書写し、軽度者に対する福祉用具貸与の理由書の提出(保険者による)をすることでレンタルが可能となるのです。

 

私は、担当者会議の前に原案の作成を作りましたが、

包括の担当者へは口頭でお願いしてなかったわけですね。

紙ベースではケアプランの原案作成等間に合わなかったわけでして…。

後付けになってしまいました。

 

電話で

センター長より、きびしくご指摘をいただきました。「これでは減算対象になります。それどころか給付もできませんから。」と。

 

そして、呼び出されてしまう始末…。

 

 

地域包括支援センター長さんから、

 

ご指摘をいただきまして…

「あなたは初心者なので、しっかりと説明をさせてもらいます。」

 

と昨日ですね、個別レクチャーの時間を設けていただきました。

 

しっかりと勉強をされている方でしてね。

周りからは、歩く介護保険の辞書と言われているくらい

介護保険の運営基準から、算定基準などなど、お詳しい方でした。

 

それぞれの説明を丁寧に教えて下さいました。

 

まずは私がどこまで知識としてあるのか確認されましてね。

「包括と介護予防支援事業について」

「介護予防支援と介護予防ケアマネジメントの違いは?」

「どのような事業がある?」

「この担当者会議には包括の担当者は参加すべきか?」

「法定代理受領方式の意味は?」

「その為には何が必要?」

 

などなど質問に答えていき…´д` ;

 

 

なぜここまで説明していただけたのか。

 

ケアマネさんは意外とクライアントから訴訟を起こされてしまう事がよくあるそうなのです。

 

「もし、この電動カートの利用中、事故でもしたら責任はケアマネにもあるのですよ。大変な事になる前に一度本当に良いのか考えるべきなのです。原則があるのはこの為なのです。ケアマネ保険もあるくらいですから。」

 

とのことで

 

ケアマネ保険?

 

例えばもし、給付ができなかった等、責任問題になった場合の賠償責任保険なのですね。

「そんな保険があるのですね!うちの事業所では入っているのかな…。」

 

色々と勉強させていただきました。

試験勉強してきたことが実践につなげられる。そんなレクチャーの時間でした。

 

電話越しでは厳しい方だなと思っていたのが、

リアルでお話をすると尊敬する方に変化しました。

 

包括にこのような頼りになる方がいると思うと、安心しますね。

 

厳しさの中に、地域の為に良いケアマネを育てています。

そう感じました。

 

感謝です。

 

 

ちょっとした、ケアマネ日記になってしまいました。

 

それでは、皆さま今日も良い日をお過ごしください!

 

あさひ