【編集後記】グリーフケア
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ケアマネ試験2022
問題16
要介護認定に係る主治医意見書における「認知症の中核症状」の項目として正しいものはどれか。2つ選べ。
1. 自分の意思の伝達能力
2. 徘徊
3. 幻視・幻聴
4. 短期記憶
5. 妄想
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問題16 解答【1・4】
まず、主治医意見書は5つの項目ですね。
①傷病に関する意見
②特別な医療(過去14日間に関する医療
③心身の状態に関する意見
④生活機能とサービスに関する意見
⑤特記すべき事項 です。
問題の中核症状とは、③心身の状態に関する意見 に入りますのでこの設問から考えます。そして、認知症のなかでも、周辺症状(BPSD)か中核症状を分けると良いですね。
1…〇 自分の意思の伝達能力は中核症状
2…× 徘徊は周辺症状
3…× 幻視幻聴は周辺症状
4…〇 短期記憶は中核症状
5…× 妄想は周辺症状
解説は以上です。
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【編集後記】グリーフケア
試験勉強していると、この単語見た事があるのではないでしょうか。
大切な人を失った悲しみから立ち直る手段として、今注目されている「グリーフケア」。
グリーフケアとは、悲しみの中にある人をサポートすることです。
具体的には、病院での治療、専門家によるカウンセリング、ケアを必要とする集団によるワークショップ、日常生活での対処療法など、多彩な手法が含まれます。
居宅ケアマネとしては
この手法を知っておきたいですね。
在宅で、看取りをする。
ケアマネは密に接していきます。
本人も、最後は自宅で。と選ばれる方は今少なくないのです。
そこで、必要な事。
家族が亡くなった後
残された家族のケア。
居宅ケアマネは、立ち会う場面が多くあるのではないでしょうか。
グリーフケアの基本は、共感・寄り添い・癒しです。
また、グリーフケアで重要なポイントは、遺族側は「自由な感情表現をすること」
ケア側は「遺族に共感して自身の価値観を押し付けないこと」です。
実務研修でも、このグリーフケアについて考える機会がありました。
講師であった、現役主任ケアマネさんのお話では、
支援が切れないように、もし高齢の奥様が主介護者ならば、認定を、受けてもらいますね。などと案がありましたね。
なるほどと思いましたが、
全員をそう支援出来るとは限らないですね。
色々な関わり方がきっとあります。
以前の担当であった利用者様(亡くなられている)の娘様。
ずっとお母様と二人で暮らされていたそうで
一人娘であり、相談できる身内もいないと話されていました。
落ち着いた頃だと思いますが、
喪失感がかなりあったのではと思っています。
しっかりとその方に、
グリーフケアができていたわけではないなと思っておりまして、
元気で過ごされていると良いなと、ふと考えます。
あさひ