【編集後記】老老介護の現実
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ケアマネ試験2022
問題21 指定居宅介護支援に係るモニタリングについて正しいものはどれか。3つ選べ。
- 利用者についての継続的なアセスメントは、含まれる。
- 目標の達成度の把握は、含まれる。
- 指定居宅サービス事業者等との連絡を継続的に行う。
- 少なくとも1月に1回、主治の医師に意見を求めなければならない。
- 地域ケア会議に結果を提出しなければならない。
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問題21 解答【1・2・3 】
1…〇 まず、ケアマネジメントの流れで行くと 7ステップあります 。
1:インテーク 2:アセスメント 3:原案作成 4:サービス担当者会議 5:実施 6:モニタリング 7:終結となります。
モニタリングとは、サービスがプランにきちんと沿っているか、利用者や家族の需要からずれていないかを定期的にチェックするのがモニタリングです。必要があれば再アセスメントに戻ります 。「利用者についての継続的なアセスメントを含む」というのが運営基準に定義されています。
2…〇 短期目標、長期目標の達成状況はどうか見るものなので、当然把握しなくてはいけません。よって、モニタリングに含まれることになります。
3…〇 モニタリングを見る時に、自宅での様子だけではなく、利用されているサービス事業者での様子も 重要です。継続的に連絡を取る必要がありますね。こうすることで、 自宅では知りえない情報を確認する事ができます。
4…× そのような規定はありません。居宅介護支援事業所でモニタリングに関して1ヶ月に1回、居宅訪問での面接です。主治医の意見を求めるときと言えば、医療系サービスを位置付けた時です。
5…× 地域ケア会議に結果を提出しなければならないという規定はありません 。 ちなみに地域ケア会議では各関係者の取り組みを進めることにより、地域ケアに関わり、 さまざまな困難事例等の解決を図ります。
解説は以上です。
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【編集後記】超老老介護の現実
老老介護とは、 65歳以上の高齢者を、同じく65歳以上の高齢者が介護している状態 のことです。 平均寿命が長い日本において、老老介護は珍しいケースではなく誰にでも起こり得るし、年々増えていく事でしょう。
要介護者も介護者も75歳以上という世帯は33.1% です。 なお75歳以上の老老介護状態は 「超老老介護」 と呼ばれています。
昨日の話。
さあ、仕事も終わり!!という事で帰ろうとしたところ、
自分の担当利用者様の奥様が、相談があると来所されましてね...。
「もう限界です。主人をどこかに入所させて下さい。」
と…。
この奥様も、80歳台の要支援者。
病気持ちのご主人の介護にも疲れてしまったことでしょう。
話を傾聴し、
まだ、この悩みはご主人に話していないとのこと。
私「何が、今一番お辛いですか。」
奥様「もう、なんにも自分でやってくれない。私ばかり大変な思いをしている。」
話をしばらく傾聴し、
少し落ち着いたところで
「私は間違っているのでしょうか。わがままなのかしら?」
相当思い詰めていたことでしょう…ね。
まだ、要介護2のご主人なので介護老人福祉施設には入所はできません。
デイ&ショート が良いのか。
ロングショートがよいのか…。
今だけレスパイト入院なのか
金銭面は大丈夫か…
頭の中がぐるぐるしています。
納得のいく良い提案が出来ればよいなと考えます。
とりあえず、
介護保険負担限度額認定証の申請の説明をしました。
でも、この方は相談にきてくれたから良かった。
共倒れになる可能性は大きいですものね。
老老介護で一番懸念されているのは、介護者が倒れてしまうことで介護ができなくなってしまう状況です。
社会資源を上手く使って、ケアマネとして良い提案ができるように日々精進して参ります。
あさひ