【編集後記】コミュニケーション達人の3つの大原則
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次の記述について正しいものはどれか。2つ選べ。
1 患者が医師から説明をきちんと受けた上で同意することをインフォームド・コンセントという。
2 医師個人の経験だけに頼るのではなく,科学的な根拠に基づいた医療をナラティブ・ベースド・メディスン(Narrative Based Meddicine:NBM)という。
3 個々の人間の感じ方や考え方に耳を傾けて自己決定を促す医療をエビデンス・ベースド・メディスン(Evidence Based Medicine:EBM)という。
4 予後とは,疾患が今後たどり得る経過のことをいう。
5 疾患の予後に関する情報は,高齢者本人にのみ説明する必要がある
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2020-36
解答1・4
1…○ インフォームド・コンセント(informed consent)とは、「説明を受け納得したうえでの同意」という意味です。医師が病気や容態や、検査、治療の内容、処方される薬について十分な説明をし、内容をよく理解し納得した上で同意して治療を受けるということです。
2…× 科学的根拠に基づいた医療は、エビデンス・ベースド・メディスン(Evidence Based Medicine:EBM)です。ナラティブ・ベイスト・メディスンとは、ナラティブに基づいた医療(物語りと対話に基づく医療)のことです。患者が語る「病気になった理由」「経緯」「症状」「病気についてどのように考えているか」といった物語から、患者が抱える問題を全人的に(身体面だけでなく、精神や心理状態、社会的立場などを含むあらゆる要素から)把握し、治療方法を考える医療のことで、患者と医療従事者が対話を通じて良い関係性を作り、双方が満足の行く治療を行うことを目的としています。
3…× エビデンス・ベースド・メディスン(Evidence Based Medicine:EBM)とは、医師の個人的な経験や慣習などに依存した治療法を排除し、科学的に検証された最新の研究成果に基づいて医療を実践することです。1990年代に提唱され、西洋医学の医療において重要視されています。2と3の問題は逆のことですね。
4…○ 予後とは、病気、手術などの経過または終末について、医学的に予測することです。
5…× 疾患の予後に関する情報は、高齢者本人にのみ説明するだけでなく、家族や本人に関わるケアチームなどにも共有する必要があります。
解説は以上です。
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【編集後記】コミュニケーション達人の3つの大原則
①「人は誰もが自分のことが一番大切であり、自分に一番興味がある生き物である」
②「本来、誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと熱望している」
③「人は自分のことをわかってくれる人のことを好きになる」
想像してみてください。
みんなで写った集合写真で
真っ先に見るのは、自分の顔です。
集合写真が手元に届いて、
他人の顔を確認するよりも、
まず自分ですよね。
つまり、一番興味がある
「相手自身」のことを主役にすれば、
自然に相手の感情は高まっていく。
「自分を主役にしてくれるあなた自身のことを好きになる」
という簡単な心理です。
なので、コミュニケーションの達人は
相手を主役にさせる事が上手なのですね。
最近、
新規の利用者様やご家族と
信頼関係を築く為に
話し方や
気の使い方に、丁寧にと思っています。
このように
相手を主役に考えてお話しする。
なかなか良いですよ!
あさひ
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