【編集後記】ストレングスの探そう
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問題 服薬管理について,より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 高齢者の服薬管理能力の把握には,ADLや生活環境の評価は必要ない。
2 高齢者が服用中の薬の副作用の不安を訴えた場合は,その意思を尊重し,すべての服薬の中止を勧める。
3 認知機能低下は,用法や薬効に対する理解不足を生じさせ,適切な服薬管理を困難にする。
4「お薬手帳」により,処方情報を共有する。
5 居宅療養管理指導では,薬剤師は,医師や歯科医師の指示を受け,利用者を訪問して薬学的管理指導を行う。
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2017-43
解答3・4・5
1…× 高齢者の服薬管理能力の把握には、様々な角度からの総合的な評価が必要となります。座位を保持し、自分で飲むことができるかというADLの視点や、クスリの内容を理解しているか、クスリがどこにあり、いつそれを飲むかを理解しているかという認知能力の視点など必要です。
2…× 服薬に関する判断を下せるのは専門職である医師です。独断で服薬の中止を勧めるという対応は適切とはいえません。
3…○ 認知機能が低下すると、用法や薬効が分からなかったり、飲み忘れ、服薬管理を行う上でさまざまな困難を生じます。
4…○ お薬手帳というのは、薬の服用歴や、病気の既往歴、身体のアレルギーなどが記載されている手帳になります。薬には相互作用があるため、複数の医療機関を利用する方や医療機関の変更といった場合に必要になります。
5…○ 居宅療養管理指導において、薬剤師は医師(歯科医師)の指示のもと、薬学的管理指導を利用者に行うことができます。
解説は以上です。
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【編集後記】ストレングスを探そう
社内で、自分の担当したご利用者の事例検討したのですね。
1ヶ月前、認知症で、飲まず食わずでこの暑さの中窓を締め切り。
直ぐサービスの介入が必要だったAさん。
ショートステイとデイサービス、ヘルパーといったサービスを申請後
同時に開始した方。
そう
その方の事例検討。
私の働くケアマネ事業所は、8人のケアマネさんがいるのですね。
皆ベテランです。
質問がありました。
「その方のストレングスは何?」
その方のストレングスか・・・
認知症になり、身寄りもなく頼る方もいない・・・
その人の強みはなんだろう。
ちなみに
ストレングスとは日本語に訳すと「強さ・強み・能力」となります。
例えば
個人のストレングスは
素直 本が好き 優しい 努力家
環境のストレングスは
家族と住んでいる 友達がいる
等ということになります。
そうしたストレングスに着目して、ストレングスを活用し自ら「できる」と感じ、実行していけることを目指します。
その先輩からの質問に私は迷いましたが、
「一人で定年まで会社勤めされていたから、
年金や、預貯金があるので、お金には困らないですね。」
先輩「それ、よかったね。重要だよ」
その方は、支援によっては良い暮らしができるはず。
お金はやはり無いよりあった方が良い。
身寄りの家族や知人がいないほど
必要だと感じました。
その方のストレングスをみつける。
すこし、関わりかたに違った目線ができたかなと思いました。
まずは必要な視点を
それは
「ストレングス」
を探していこう。
あさひ